QX-S シリーズ(Comware 系)スイッチの初期コンフィグを、フォーム入力から組み立てるツールを公開しました。ブラウザだけで動き、入力した内容はどこにも送信されません。
使い方
4つのタブに入力すると、下の出力欄にコンフィグが組み上がります。入力のたびに作り直されるので、生成ボタンはありません。
- 基本設定 — ホスト名、管理 VLAN と IP、デフォルトゲートウェイ、SSH と Telnet の可否。
- VLAN・ポート — VLAN を定義してポートに割り当てます。ポートは
1/0/1-1/0/8、1/0/1-8、1/0/1,1/0/5のどの書き方でも通ります。 - 集約・STP — リンクアグリゲーション(LACP/静的)と、STP のモード・プライオリティ・エッジポート。
- 運用 — SNMP のトラップ送信先、NTP サーバ、Syslog サーバ。使わない項目はチェックを外せば出力から消えます。
- 出力欄の「コピー」または「ダウンロード」で取り出します。
入力に不備があるときは、出力欄の上に理由が出て該当の入力欄が赤くなります。
何に使えるか
同型機を複数台キッティングするとき、ホスト名と管理 IP だけ差し替えて出し直せば残りの構成を揃えられます。台数が増えるほど手打ちの差異が入り込むので、そこを機械に寄せるのが狙いです。
もうひとつは投入前の取りこぼし潰しです。次の入力はコンフィグを出さずにエラーとして表示します。
- 定義していない VLAN をポートに割り当てている
- リンクアグリゲーションのメンバポートに物理ポート側の設定も重ねている
- アクセスポートに VLAN を複数指定している
- 同じポートを2箇所で指定している
- IP アドレスの形式が正しくない
出力は QX-S シリーズ(Comware v5 系)の書式が前提です。機種やファームウェアで変わるコマンドがあるため、本番投入の前に検証機で確認してください。
技術メモ
HTML / CSS / JavaScript のみ、index.html 1枚です。外部 CDN やライブラリに依存していないので、手元に置けばオフラインでも動きます。CDN が落ちて設定ツールが使えない状況を避けたかったためです。入力はすべてブラウザ内で処理し、サーバには送りません。
そのうえで、パスワードと SNMP コミュニティは入力欄自体を用意していません。常に伏せ字で出力し、実際の値は投入時に手で置き換える形にしました。生成したコンフィグをそのままチケットやチャットに貼っても事故らないようにするためです。
local-user admin
password cipher <任意のパスワード>
authorization-attribute level 3
service-type ssh terminal
#
ポート指定のパーサは、範囲・カンマ区切り・スロット省略形を受け付け、全角は半角に直してから解釈します。逆に 1/0/1-2/0/4 のようなスロットをまたぐ指定は、意図と違う展開になりやすいので誤りとして弾きます。
展開したポートは1本ずつ interface ブロックで出力します。interface range でまとめる手もありますが、対応がファームウェアで異なるため確実に通る形を採りました。
interface GigabitEthernet1/0/1
description PC
port link-type access
port access vlan 10
stp edged-port enable
#
なお、このページは出力欄と入力欄以外でテキスト選択と右クリックを抑止しています。本文を選択できないのは仕様です。スマートフォンでも操作できますが、出力欄が横に長くなるため画面の広い環境を推奨します。